私は 女というものを、侮辱するのでは無いが、
無関係の間は 十対十のものが、
肉体関係が生じた時は、
男十女六といふ様な数字が出て来るので無かろうとも考へる。
これは私一人の自分勝手な人生観かも知れないが、
折らぬ内こそ高嶺の花、
桜は床の間に活ける物に非ず、
プラトニックでなど所詮は空想論。
女にウンとだまされて尻の穴の毛迄抜かれれば、
其次は女をだます事が出来ると、誰やらがいつたのを覚えて居る。
『人間探究』第21号(昭和27,1)~第30号(昭和27,10)
伊藤晴雨、今昔○談「ぼくのおもいでばなし」(○ゎ竹冠に愚の創作文字) より
責め場モデル探遊録~モデルを探ねて四十五年~