大風で 土ぼこりが 立つ
土ぼこりが 目に入って 盲人が 増ぇる
盲人ゎ 座頭となり 三味線ぉ買ぅ
三味線に使ぅ 猫皮が大量に必要となり 猫が 殺される
猫が減れば 鼠が増ぇる
増ぇた鼠が 桶ぉ囓る
桶の 需要が 増ぇ 桶屋が儲かる・・・
『今日の大風で土ほこりが立ちて人の目の中へ入れば、世間にめくらが大ぶん出来る。
そこで三味線がよふうれる。そうすると猫の皮がたんといるによって世界中の猫が大分へる。
そふなれば鼠があばれ出すによって、おのづから箱の類をかぢりおる。
爰(ここ)で箱屋をしたらば大分よかりそふなものじゃと思案は仕だしても、是(これ)も元手がなふては埒(らち)明(あか)ず』
(1768年、無跡散人著「世間学者気質」より)
元々ゎ 桶屋でゎなく 箱(函)屋 なのだそぅデス…
風が吹けば桶屋が儲かる
蓮の逆さ吊りも それでもつ