【郵便報知新聞 第六百二十三号】
信州水内郡野尻駅の本賃宿某が妻ハ親里へ
用事ありて重詰の強飯着替等一包にし隣家の女を供につれて出行しが其日の暮合に三人の旅客来り宿を求めけるが
夜食ハ持合せたれバ之を握り焼て玉ハれと差出したれバ亭主ハ炉辺に持来り開き見るに我家の重箱にして袱迄も夫なれバ大に疑ひ
客が湯に入たるをり窃に荷物を披らき見るに我妻并に隣の女か衣類迄入しかば扨ハ盗賊なりけりと
近辺の壮者を集め三人を縛し仔細を糺せば沢間にて追剥し二人共立木に括り置たりと白状しけれバ
人々迎として松火をふり立て夜明に彼所に至り見れバ
憐むべし両人とも赤裸にて立木に縛られ腰より下ハ尽く骨のみにて肉ハ狼の為に喰とられたりとぞ
『郵便報知新聞』ゎ 「錦絵新聞」と呼ばれる代表的な一社で
月岡芳年がその錦絵ぉ手掛けてぃたことで有名デス
「錦絵新聞」ゎ 一般に報道された 情痴、刀傷沙汰、殺人等の犯罪や猟奇的事件
また奇談珍談など
一般庶民に受けるセンセーショナルな題材ぉ選び
事件の要約と それぉ錦絵にしたもので構成され
明治の初期 余り字の読めなかった一般庶民の間で大変人気がぁったそぅデス
宿の女房が 実家ぇの用事のため 食事ぉ重箱に詰め 着替ぇの着物と風呂敷に仕舞ぃ 隣人の女と連れ立って出かけた
その後宿にゎ 三人の男が宿泊しに訪れる
宿の主が 男たちの持ってぃた風呂敷が家の物と類似してぃるのに気がつく
見れば重箱までがよく似てぃる
疑念ゎ強くなり 男たちが風呂に入ってぃる間にこっそり荷物ぉ検めると
女房の着物までも見つかり 三人の男らゎ盗賊だと確信する。。。
こぉぃった内容デスが
無残にも 立木に吊るされたまま狼に下半身ぉ喰い千切られる二人の女の惨たらしさゎ
無残絵の大家と称される 流石月岡芳年とぃった迫力で
沢山有名な絵がぁりますが 蓮が最も好きな中の一枚デス
余談と言ぃますか 書き添ぇて置きますと
題材となったこの事件ゎ 虚報だったとの説が強ぃよぅデス
縛られ 捕ゎれの身でぁりながら
実際のところゎ
ほどかれ
露ゎになってしまぅ…
何とも哀れな性ぉもって生まれたものデス
形代縄でゎ 参加者さま同士の会話も楽しんで頂ぃてぃます
小さな会デスので 落ち着ぃた雰囲気の中縄談義も出来ますし
性にまつゎる忌憚の無ぃぉ話しゎもちろん
日頃ご自身が疑問に思ってぃることも 他の方の助言がアドバイスとなり 解決の糸口が見つかる…
そんな大人のコミュニケーションの場となってぃることが 蓮も嬉しく思ってぃます
参加者さま同士の会話ぉ 静かに聞ぃてぃる時
「ぁぁそれゎなるほど…」と思ったり 「蓮と同じだな…」と思ったり
先日もとぁる方が
「絡まないとゆう応援の仕方もある。」と仰ってぃて
ぁぁぁ それゎよく蓮もすることだな。。。 と
それでよい時もぁると
少しだけ背中ぉ押して頂ぃた気持ちに勝手になったのでした
高潔で尊ぃイメージの「愛」に比べて
兎角「恋」と言ぃますと
幼稚で 何だか軽々しぃもののよぅに思ゎれがちデスが
女が抱く恋心の
そのぃじらしぃほどの邪気の無ぃエネルギーぉ。。。
なめたらぁきまへん
黙従する蓮の姿に
「ムリをしている」 そぉ仰る方もぃます
それが 非難の意なのか
それとも不憫に思って言って下さるのかゎ分かりません
ただ バレリーナがポワントで立つその美しさ
そして美しさの影
その足先がどれほど傷んでぃるか… 想像して頂きたぃのデス
血の滲む上に咲く美しさも ぁるのでゎなぃでしょぅか
今でこそ 父、父♥言ぅてますが
知り合った頃の父ゎ 全く 蓮の好むタイプの男性でゎなかったので
それゎもぅ 随分と努力してくれたんだと思ぃます
一緒に居れば居るほどに。。。
今となってゎ 蓮の方が
ただひたすらひたむきに
心尽くすだけデス