突然「蓮!あのブーフーウーちゃんの横に並べ!」と
今しがたすれ違ったばりの
制服姿のOLさん三人組の方ぉ肩越しに指差し
たりもします
(比較写真ぉ撮る為デス)
一度だけ「あの子!蓮より痩せてると違うか!?並べ!」そぉ言ゎれ
ぃつもなら「そんな失礼なこと…」と断固拒否してぃたんデスが
その時ゎ。。。
蓮が怖ろしく思ったのゎ 右の足首だけに縄が掛けられたことでした
そぅすると 流れの中逆さ吊りになるとしたら
当り前デスが右足で吊られることになります
これまで比較的多ぃ左足でのものとゎ違って
重心の位置、取り方など難しく感じてぃました…
そして案の定 身体ぉ傷めました
こちらゎ『晴雨流早繩』として挿絵付で紙面にぁったものぉ(初めて発表されたのゎ昭和28年)
父、春兜京のぉ力添ぇで再現したものデス
「晴雨流」と在るよぅに
首に縄掛けすることの多ぃ 一般的に捕縄術で用ぃられる技法とゎ異なってぃます
又 後手の手首が外ぉ向ぃてぃる点も 通常春蓮の縛りにゎ無ぃことデス
「仙吉、この狐を縛るんだからお前の帯をお貸し。そうして暴れないように二人で此奴の足を抑えて居ろ」
私は此の間見た草双紙の中の、旗本の若侍が仲間ちゅうげんと力を協わせて美人を掠奪する挿絵の事を想い泛かべながら、仙吉と一緒に友禅の裾模様の上から二本の脚をしっかりと抱きかゝえた。
其の間に信一は辛うじて光子を後手に縛り上げ、漸く縁側の欄干に括り着ける。
「栄ちゃん、此奴の帯を解いて猿轡さるぐつわを篏めておやり」
「よし来た」
と、私は早速光子の後に廻って鬱金うこん縮緬の扱帯しごきを解き、
結いたての唐人髷がこわれぬように襟足の長い頸すじへ手を挿し入れ、
しっとりと油にしめって居る髱たぼの下から耳を掠めて頤(おとがい)のあたりをぐる/\と二た廻り程巻きつけた上、力の限り引き絞ったから
縮緬はぐい/\と下脹しもぶくれのした頬の肉へ喰い入り、光子は金閣寺の雪姫のように身を悶えて苦しんで居る。
(谷崎潤一郎『少年』(青空文庫より))
『釘牢』同様
その儚さ、美しさよ