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砂絵呪縛


「痛てえか?そうれ・・・」

ぐい、ぐいッ紋吉は繩を絞りあげるのだ。

露路は、吊上げられる度に前へのめるやうになった。

手首に食入ってくる繩の痛み、逆に捻じあげられる腕の痛み、肩口の苦しさに、

堪えながらも、思はずうめくのだった…

 

(挿絵:伊藤彦造)

 

 

 


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