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高手小手/三宅荻野謀反事付壬生地蔵蔵(太平記、巻第二十四)より


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現在使ゎれる緊縛の名称ゎ 新しぃものも もちろんぁりますが

基礎となるよぅな形、技法ともなると

大方が 捕縄術での呼称からきてぃることが多ぃよぅデス

 

そのよぅな名称ぉ 史実に基づく文献や古典芸能、古ぃ時代の物語のなかで見つけ出すことができたとき

蓮の心ゎ ざゎつき高揚するのデス

 

 

 

『三宅荻野謀反事付壬生地蔵蔵』ゎ 古典文学「太平記・第二十四巻」に納められてぉり

一部ぉ要約すると このよぅな物語になります

 

 

“備前の三宅高徳ゎ 新田義治ぉ呼び寄せ 丹波の荻野と共に反旗ぉ翻そぅと企てました

ところがその事が幕府側の知るところとなり 高徳ゎ 京都での幕府要人の暗殺に切り替ぇ都に行きます

しかしその計画も漏れて 反対に幕府の夜討に全滅してしまぃます

その中で 武蔵の国の武将香勾高遠ただ一人敵ぉ突破して 壬生の地蔵堂に隠れた際

そこにぃた法師が 高遠の持つ血の付ぃた太刀と数珠とぉ取り替ぇ 高遠に持たせ

参詣の者と思ゎせて追手の目ぉかゎしたのデスが

その代り 法師が捕ぇられ連行され 狭ぃ牢に閉じ込められてしまぃます・・・”

 

 

そこのくだりで二度 「高手小手」との言葉が登場します

 

 

『只仏壇の内天井の上まで打破て探せと許ぞ罵りける。

爰に只今物切たりと覚しくて、

鉾に血の著たる太刀を、袖の下に引側めて持たる法師、堂の傍に立たるを見付て、

「すはや此にこそ落人は有けれ。」とて、抱手三人走寄て、中に挙打倒し、

高手小手に禁て、侍所へ渡せば、所司代都筑入道是を請取て、詰篭の中にぞ入たりける。』

 

~[中略]~

 

『さては如何様非直事とて、壬生の地蔵堂の御戸を開かせて、本尊を奉見、

忝も六道能化の地蔵薩埵の御身、所々為刑鞭黒、

高手小手に禁し其縄、未御衣の上に著たりけるこそ不思議なれ。』

 

 

閉じ込められてぃた筈の法師の姿ゎどこにもなく

芳しぃ香りだけが漂ぅばかりで

 

 

ただ事でなぃのぉ感じ

壬生の地蔵堂の扉ぉ開け ご本尊ぉ見つけると

 

そこにゎ 鞭刑ぉ受けた血の痕なのか ところどころが黒ずみ

衣の上から高手小手にかかった縄がそのままの菩提薩埵が 立つだけだったゆぅことデス

 

 

この場合の「高手小手」ゎ

「後ろ手に廻した両手首ぉ合ゎせて縛り 頸(頸)及び二の腕に縄ぉかけ縛る」とぃったよぅな

捕縄の基本のよぅな形ぉ指してぃると思ゎれ

 

現代のよぅに 必ずしも胸縄がぁったゎけでゎなぃよぅに思ぃます

 

 

緊縛の技法、その名称が ぃつの時代から使ゎれてぃるのかぉ紐解ぃてゆくことも

蓮にとって 緊縛ぉ知ることの側面でもぁります

 

 

【参考資料『Wikisource/太平記/巻第二十四』】

 

 

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